JFKに着いたのは午後4時過ぎ。ホテルに着くまで3時間以上かかると思わなかった。
入国審査を終えた5時前、何も考えずにバスを待った。空港を出るまで1時間、空港を出てから1時間以上かけて、W43rd streetに下ろされた。Times squareのあたり。
事前に少し調べれば良いのだけど、それもせず、住所を見ながらW49th streetを目指す。勝手な思い込みで、8th Ave.から9th Ave.まで西のほうに動いたのだけど、結局、大分と東に戻って、ホテルを見つけた。雨が降った、そして遅い夕日が沈もうとしていた。
荷物を置いて、少し休んだ後、地下鉄でWashington sq.のほうへ。
以前行ってそれなりに良かったレコード屋に行ってみたが、ダメ。金沢のレコード屋が云ったとおり。まったく購買意欲がなくなってしまった。
その後は見つけたタイ飯屋でパッタイを食べてからBlue Noteでジョー・ロバーノを聴いた。
ホテルまで戻ってくる頃には日付が変わっていた。アメリカ的でないアメリカだから、まだまだ街は賑わっているが、翌朝6時のフライトなので、ベッドに入った。僅か数時間のマンハッタンなのだけど、数年ぶりに少しだけその中にいたことに、少しだけ満足した。ただ、それだけのこと。日中摂氏20度プラス、夜半過ぎは摂氏10度プラス。少し前の金沢と同じで、とても気持がよかったしね。
それから4時間後、夜明け前のマンハッタンを離れ、ニュージャージー側へ。アムステルダム・トンネルから高速道が小高い丘に駆け上がる。淡く暗いマンハッタンの夜景が浮かび上がる。楽しみにしていたほどの迫力はなく、ただそこに力なく漂っていたのは何故だろう、と思う間もなく、ニュー・アークに向けてタクシーは加速していった。