K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Joe Lovano's Village Rhythms Band @ Blue Note: 苦手な奏者だけど


 日本を出るまで忙しく、この日の準備はできていなかった。だから、空席があることを確認し、Blue Noteに向かった。

 ジョー・ロバーノって、確かはじめて聴いたのはMotianのバンドか何かで、フリーゼルと一緒。何だかキレの悪い、うねうねした感じのサックスで好きになれなかった。その点は今でもそう思っている。

 しかし生で聴いてみるものだ。グルーヴするリズムの上で、徹底的にソロをとる、というスタイルはとても面白く、また彼の「うねうね」にも何となく必然性のようなものを感じ、違和感はなかった。聴けるソロだった。リズムも、特にギターのキレが良く、coolに刻む感じが良かった。ただ惜しいのは、曲調が変わりばえしないこと。どれも同じ感じの一本調子で、ロヴァーノの作曲能力とか構成力は今ひとつ、の感が残った。

 苦手な奏者だけど、ただ彼の良い面が伝わった感じが良かった。ナマで聴いてみるもんだ、と思った。

*アナウンスで「フラッシュ付の写真は禁止」。だからフラッシュなしの写真は案外皆さん写していたので、ちょいと一枚。

 

Joe Lovano's Village Rhythms Band
Joe Lovano(ts), Liberty Ellman(g), Matt Garrison(b), Otis Brown(ds), Abdou Mboup (kora & perc.)
With Special Guests: Judi Silvano(vo), Tim Hagans (tp)