K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

長谷川きよし: ネオン輝く日 (1983) 浅川マキの浅川マキたる所以

 昨日届いたLPレコード。未だ、浅川マキ関連のレコードをゆっくり集めている。1980年代のものは入手が存外に難しいが、ゆっくり口を開けていたら、手頃な価格で手に入る。

 これも、そんな一枚。浅川マキ・プロデュース。詞は1曲除き浅川マキの作詞。興味津々だった。針を下ろして可笑しかったのは、場末の酒場でオカマが浅川マキを唄っている風情。それがぴったり。全般的にはムード歌謡(懐かしい)の世界の空気なのだけど、歌詞が浅川マキの世界全開。場末感が沸き上がる。凄い。長谷川きよしの中性的な声とあいまり、そんな感じになるのだ。

 浅川マキ浅川マキたる所以、は、まさに詞。長谷川きよしの声を通じて、彼女の姿が見えるって、なんとなく、化け物屋敷風情のアルバムなのだけど、(きっと)中毒的な味わいがあるに違いない。

中には浅川マキの手書きのメモが...

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谷川きよし: ネオン輝く日(1983, 東芝)
A1. 朝日のなかのバーバラ
A2. 街
A3. 影に泣く
A4. Like A Grass Widow
A5. ネオン輝く日々
B1. 美しい日々*
B2. フラット・プッシュ・ワルツ
B3. グレー・ゾーン
B4. 波止場
谷川きよし(vo), 本多俊之(as, key,arr)、小川寿夫(g), 小寺幸雄(b), 奥平慎吾、Louis De Andrade(ds)、横山達嗣(perc)
浅川マキ(producer, Lyrics except B2 by 荒井由実)