昨日は夕暮れの頃から天気が崩れはじめ、そのうち雹混じりの強い雨が仕事場の窓を打ち付けていた。もう殆ど秋がお仕舞いになっていることに気が付いた。いつものことだけど、金沢の春と秋は短い。
数日前、仕事場から出て、信号機の前に立っていた。和歌山出身の同僚が空を見上げて憂鬱な表情。同じくヨソ者のボクも付き合いで溜息をついて、いよいよですね、とか云ってみた。
そんな気持ちが勿論あるにはあるが、何となく楽しみなような感覚もあって、それが何故だかコトバに出来ないので、立ち話では溜息をつくことにしている。
仕事に埋もれて山にあまり登ることができなかったのが、心残り。どこかで時間の隙間を作らなくては、と思いながらも、酒だけは呑んでいる。そんな気持が苦みのように沈殿している。だから甘い音が欲しい、のかもしれない。