K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

ハロン湾に出た


 今はバンコクに居て、仕事と飲食の繰り返し。もう少し時間を昔に戻したようなヴェトナムの風情が懐かしくなってきた。

 

 ハノイでの仕事は月曜の午後から。午前は少しだけハロン湾に出た。石灰岩の融解が作り出した奇景、らしい。乾期の筈なのだけど蒸し暑く、「あの」爽快感は全くない。早朝なのに、薄く汗をかきながら、船が出た。

 船の上で風に吹かれると気持は良いのだけど、なんだか重苦しいような雲の流れもあって、なんだか不思議な感覚でぼんやりとすごした3時間だった。

 漁民の小さな船を見かけると不思議と安らいだ気持になった。船上生活民、華南の蛋民から瀬戸内の家船につながるような、もいるそうなのだけど、ボクには良く分からなかった。ちょっと残念だった。

 ハロン湾には2000弱の島があるそうなのだけど、そのひとつに上陸。

 石灰岩が融解してできたドーム、鍾乳洞、があり、ライトアップされた蒸し暑い空間を歩いた。

 結局ね、印象的だったのは鍾乳洞から出たところにある売店が、光りの中に浮かび出たこと。懐かしい、田舎の売店のような風情が、何ともいえないノスタルジイを喚起して、しばらく呆然と眺めていた。