K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Thelonious Monk: Piano Solo (1954) 10インチ盤のLPレコード

昨夜、cowry coffeeにて、大音量で鳴らしてみた。やはり良い。深い打鍵の音が深い満足を与える。明らかに、昔に買った日本盤(徳間音工)と音の質が違いすぎる。確かにモンクのピアノの音がリアルに記録されているのだ。

古レコードに固執する必要はないよなあ、と思う昨今だけど、これは価値があった。3年近く前の記事を見ると、聴いてどうだったか、が書いていないので、慌てて追記した次第。

[2014-12-12記事]

 あるサイトにモンクのソロ、仏ヴォーグの10インチ盤がアップされていた。ボクのなかで、このヴォーグのソロが一番、だと思っている。ボクが持っているのは、徳間音工による日本盤。オリジナルの10インチの収録曲に幾つかのテイクが加わった形。

 独特のグルーヴ感とピアノの響きの深さ、がモンクの魅力なんだけど、この録音は後者のほうに重みがある、ように思われる。まさに、夜半過ぎに独り聴くための音楽だと思う。だから、原盤に近いディスクでその響きを聴いてみたい、と長く思っていた。だから、そのサイトにあがっていた、ボクにはとても高価な盤が気になって仕方がなかった。

 結局、年末の賞与が出るまで待つ、それまでに売れたら仕方がない、という判断。そんな訳で、今朝、決済を済ませた。海外のサイトなので、いつ届くのか、さっぱり分からない。年内に届けばいいなあ、と思っているのだけどね。

 最近は古レコードよりも、NRTレーベルのブラジル音楽とか、相変わらずのECMに関心はあるのだけど、モンクは別格。楽しみだなあ。

追記:村上春樹のジャズ本で掲載されているレコードの大半はボクの好みとは異なる、と思う。その少ない例外は、MilesのFour and Moreとこのアルバム。このアルバムは1970年頃(彼は大学生)に入手したそうで、やはりヴォーグの原盤、10インチだったらしい。そのアルバムが、いつか手元から消えていたという、彼のメモのようなエセーはとても好きな掌編。ふっと、近しい感覚を持つことができる。

Piano Solo [12 inch Analog]

Piano Solo [12 inch Analog]

 

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Thelonious Monk: Piano Solo (1954, Disques Vogue)
A1. Round About Midnight
A2. Reflections
A3. Smoke Gets In Your Eyes
A4. Well You Needn't
B1. Portrait Of An Ermite
B2. Manganése
B3. Eronel
B4. Off Minor
Thelonious Monk(p)