K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

オーディオ用USBフィルタ(月刊STEREO 1月号):鰯の頭、ではないような


 先日書いたように、CD専用機(Cambridge Audio: AZUR351C)を聴いて、その音の解像度の高さ、つまり音の塊のなかでの細かな音の音像のようなものがしっかりしていることに驚いた。比較対象はPCオーディオで、Macminiで駆動するMcIntosh C2500内蔵のDA変換器。解像度がやや劣るように思われたのだ。

 実際に聞き比べると、やはりそのような気がする。問題があるとするならば、USBでPCからDA変換器に送り出されるbit streamのジッターではなかろうか。(1)クロックのゆらぎ(位相雑音)、(2)PC内の雑音の重畳(付加雑音)、(3)USBのケーブル、ドライバ回路の線形ひずみ、などが考えられ、そのために一定の符号誤り、あるいは再生クロックのゆらぎに転嫁されるのかもしれない。(素人なので分からない)

 これらのなかで、装置的なケアが薄いと思われるのは、PC基因の(2)ではなかろうか、と思った。そんな気持ちでいたところへ、USBフィルタの存在を知った。いわゆるEMI(電磁干渉)除去フィルタの類、ではなかろうか。問題の(2)に効果有り、ではなかろうかと感じた。

 月刊STEREO1月号の特別付録(なんか子供の頃の月刊漫画雑誌の付録を思いだして、甘酸っぱい気持!)が、このUSBフィルタと知って、早速注文。接続してみた。

 写真のように無骨な基板剥きだし。電源系統の短絡などに気を配らなきゃいけない。

 さて効果なのだけど、鰯の頭、ではないような、鰯の頭以上の効果を感じた。明らかに解像度が上がって、CDプレイヤとの比較で感じたようなストレスは消えた。要は、様々な音の輪郭がハッキリし、音の輪郭がすっきりしたような感じ。コスト・パフォーマンス的には優秀、なように感じた。