2015-03-27 春のはじまり 日々 一番好きな季節がはじまった、ようだ。これから一月のあいだ、桜が散るくらいまでの間、白い嶺を背景に木々や花々。 光の加減が日々そして時々刻々かわっていく。そのなかで、あの嶺が近づき、あの嶺が遠ざかる。 風が次第に柔らかくなり、それでも朝夕は鋭く、一日のなかの大気の加減も大きく揺れ動く。 この候の金沢をはじめて見たのは1998年の4月だった。移り住むまで11年。住んでから5年半。 はやいものだ、としみじみ過ごしている。