K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Snarky Puppy: Family Dinner (2013) フェニックスの夜

 今週のフェニックスは同業者の集まりで大盛況だった。普段、日本では会えない知人とか、前職で仕事を一緒にした米人とか、懐かしい。 

 10年以上前に東海岸の大会社と組んだプロジェクトはITバブルの崩壊で何も生まず雲散霧消。作ったチップが使えなかったことよりも、100ページを越える契約書に1年以上の労力をかけたことに徒労感だけが残った。だけど、そのときの技術メンバーは何故か懐かしく、案外、いい感情が残っている。

 フェニックスでも5人位と会った。みんなバラバラで米国らしく、もとの会社には1人しか残っていない。日本人のボクも転職しているぐらいだから不思議はないが。

 月曜日はサン・ディエゴのチームの二人と郊外へ夕食へ。一人は今でもサン・ディエゴ。もう一人はラ・ホヤを引き払って東海岸へ。雪が降るとサン・ディエゴが懐かしいようだ。ボクは金沢へ。雪が降ると嬉しくなっている。

 そんな3人でフェニックスの中心地から10kmほど北のメキシコ料理店へ。懐かしかった。皆、最終ラウンドで仕事をしている感覚で一杯。日本で遊んだことを懐かしかった。京都、有馬などなど。

 そんなことやら、当時、ケンブリッジの小さなクラブで一緒に聴いたジョージ・ケイブルスソニー・フォーチュンのバンドで。ケイブルスはとても元気がなかった)が、今は立ち直ってヴァイタルな演奏をしてるよ、とか、なんとも楽しい時間を過ごしたのだった。

 夕暮れ後の砂漠地帯は急速に温度が下がる。外で気持ちよく呑み喰いしていたボク達も早々に店仕舞い。

 帰途のレンタ・カーのなかで、知っているかい、とサン・ディエゴの彼がクルマでかけていたのがこのアルバム。勿論、アルバム持っているよって、答えて大笑い。彼のサン・ディエゴのofficeでCarla Bleyのポスターを見つけて大笑いして以来の、奇妙な友達なのだ。

 youtubeでレイラ・ハザウェイのライヴを見て、即、アマゾンで注文したのだけど、このトラックが出来すぎで、他の印象が弱いのは否めない。ただボクの世代感覚で云えば、何となく1980年頃のクロスオーバーの雰囲気を持ったグループなので、何となく聴くのにいい。 そんなアルバム。

Family Dinner Vol.1 [日本語解説付き]

Family Dinner Vol.1 [日本語解説付き]

 

 


Snarky Puppy feat. Lalah Hathaway - Something (Family Dinner - Volume One)