2015-07-04 梅雨空が暮れる頃に 日々 梅雨空が暮れる頃に空が暗い光を放つことがある。ほんの一刻のこと。 ぼんやり眺めていると、気がつくと漆黒の中。 この世の果てに境界があるなら、そのアジールの帳が上がったような夕暮れ、だった。 誘われていないが、誘われたような気持ちになって、部屋で何も見えなくなるまで、 茫洋としていた。内なる逢瀬が魔、のなかにいた。