K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

ロイヤルハンチングス@cowry coffee アコウスティックな空間での、アコウスティックな音


 出張が続くと気分がささくれてくる。そんな様子が目に見えていた。もっきりやでの北欧奏者のデュオも逃したし、残念

 門脇君のところでのクラリネットとコントラバスのコンサート、出張で行けないと思っていたのだけど、小松からクルマを急がせると間に合うことが分かった。というわけで、そんな気分を飛ばしたかったので、行くことにした。(remindしてくれた方に感謝)

 サロン・ミュージック(ってジャンル?)のロイヤルハンチングス。瀬戸信行さん(cl)、熊坂義人さん(contrabass)の二人のデュオ。想像するにECMの親戚(?)のような編成なのだけど、音の温度はずっと高い。人の匂い、のする音楽、特にクラリネットの音の特性がそうなのかもしれない。クラリネットは少々苦手なのだけど(一般に)、ジャズ・ジャズしていないと、かえって大丈夫なのかもしれない。コントラバスの音は鋭くて、なかなか聴かせる。ふっとヘイデンを思わせるときも。

 何が素晴らしかった、といっても、PAなしでのアコウスティックな空間での、アコウスティックな音。特にコントラバスがピチカートであれだけの音量が出る、ということに驚き。建物との共鳴かもしれない。その振動音を聴きながら思い出していたのは、「セロ弾きのゴーシュ」の擬音。たしかバチバチだったかな。金沢の山間地、辰巳の集落で聴くこともあり、そんなヴァースを思い出しながら楽しむことができた。

 上の写真はレコード。記念にと手が出てしまった。置く場所がないのに、しまった!

 下の写真は演奏の様子。門脇君の撮影。多謝。