知らない場所のレコード屋を訪ねる、ことが楽しい。良い印象があれば、その土地の景色のなかに溶け込む。古本屋と中古レコード屋は欠かせない風景の一部なのだ。
今回はレコード屋。久しぶりにクラシック音源をレコードで入手した。ジャズには、ピンとこなくて手が出なかった。レコード・マップを見て、出かけた雑居ビルにあった。と、云っても、実はジャズ・ソウルの店が移転していて、隣のクラシックの店にふらっと入った、ということ。それがエコーズ。
東急ハンズ裏の雑居ビル
雑居ビル1Fのジョイスのジャケット。どこの店のディスプレイだろうか。
エコーズ
何気なく入った店なのだけど、旧ソ連のレーベル・メロディアの在庫が素晴らしい。幾つかのレコードを試聴させて頂き、その録音の良さを説明頂いた。素晴らしい。確かに、日本盤のおとなしさ、米盤の派手さ、西独盤の冷たさ、仏盤の華やかさ、とは異なる、何か、が確かある。くせのない透明度の高い音。素人にもかかわらず、とても丁寧な話にすっかり魅了された。店主の平川さんに感謝します。楽しい札幌滞在になりました。
そんな訳で、メロディア盤を中心に購入。実は、1回目の訪問で何枚か手にし、そのときに紹介頂いたヴェデルニコフが気になって、ジャズレコードが坊主だったこともあり、再訪。ほんとうにレコード店訪問の良さを、しみじみと味わった。
さて入手したレコード:
ヴェデルニコフのバッハ(イギリス組曲)。聴いていると、古楽器のような響き、に驚いた。今回の目玉。メロディア。
リヒテルのスクリャービン(エチュード) モノラル盤。メロディア。
リヒテルのショスタコーヴィッチ(24の前奏曲抄) モノラル盤、ジャケットなし。メロディア。
オイストラフとリヒテルのフランク(ソナタ)とブラームス(ソナタ3番) モノラル盤。メロディア。
ベルマンの名曲集(ラフマニノフ、スクリャービンなど)。これは米盤で持っていたように思う。いいアルバム。メロディア。
Alexei SkavronskyのKabalevsky。知らない奏者だけど、よかった。メロディア。
ここまではメロディア盤