今日から金沢は冬らしい一日に。数日前まで日中に摂氏10度を超えていたのがウソのように冷えている。少々、こたえている。
予約はしていたものの出かける気力が失せかけていたのだけど、12月は「もっきりや月間」と決めていたので、行くことに。今月はヘルゲ・リエンに続いて2回目。大沢さんのアレンジのものは間違いない、という感覚が後押し。
結果的に行って良かった。久々に稠密で熱く、そしてcoolなジャズ、を聴いたような気がする。1970年過ぎのソニー・ロリンズのバンド、増尾、クラショウ、フォスターのカルテットのような音の構成要素を、北欧で組み替えたような感じ。そしてドラム、ベースが強いオリジナリティを主張し、サックスとギターにジャズへの強い求心力を主張する、足回りの個性の強さが、管と弦の唄に鋭いアクセントをつける、ヘルゲ・リエンと同じ「非ECM北欧バンド」の特徴なのかな、素晴らしい。
PAなしの生音にも関わらず素晴らしいバランスで、掴まれっぱなしの90分であった。それにしても、ベースの迫力には脱帽。
そんな訳で戦利品というか、何というか、衝動買いもいいところ。こんなときじゃないと、買えないよなあ、は小声の言い訳。
レコードは本日のバンドの吹き込み。ECMでおなじみのオスロにあるレインボー・スタディオ。技師も同じ。うっとりの録音。あとはベースのゼッターバーグのCD、ドラムのヨハンセンのCDを1枚づつ。ドラムの彼のサインは内側。
大沢さん、平賀さん、すばらしい年の瀬をありがとうございました。もう1回行きますよ、年内は。
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「Håvard Stubø Quartet (ホーヴァール・ステューべ・カルテット)」
Håvard Stubø (ホーヴァール・ステューべ)- guitar
Knut Riisnæs (クヌート・リースネス)- tenor saxophone
Torbjörn Zetterberg (トルビョルン・ゼッターバーグ)- bass
Håkon Mjåset Johansen (ホーコン・ミョーセット・ ヨハンセン)– drums