昨日の夜、珈琲焙煎人である中川ワニさんがやってきて、cowry coffeeでお喋りをしていった。ボクは2年振りに聴いた。
ヒトが聴くジャズを聴くヒトになる、のも悪くない。金沢に居ると、どうしてもネット情報中心にCDを入手。ワニ氏によると、CDを買うことは近江町市場で魚を買うことと同じ愉しみ。やはりモノをみて、話をして。やはりそうなんだよなあ、と思う。それにしても、ディスクユニオンJazz Tokyoがボクたちの近江町市場(築地だね)かあ、と眼から鱗が落ちた。
2年ぶりの彼の話なのだけど、かなり嗜好が変わっていて、面白かった。視点がリズム、ドラムになっていて、話を聴きながらヒヒヒとニヤけていた。
それにしても、昔の中央集権的(?!)なジャズ界はなくて、「コレだけを聴けば」がなくコミュニティが分散した昨今、その大きな海で泳ごうとしているワニ氏の好奇心は恐るべし。ボクの場合、奏者の名前を覚えることが段々苦痛になってきたので、無理なのだ。彼のようにCD60枚以上のレシートを作りたい欲望はあるが、能力や集中力を欠きはじめているのは残念。実は、はるかにイイ加減なのだ。
さて、ワニ氏に聴かせてもらったCDで面白かったモノを幾つか。いずれも録音はよく、スピーカーのエッジ補修が終わったcowryのステレオで聴く音はなかなかの快感。
Josh Nelson: Exploring Mars
Josh Nelson(p, tp), John Daversa(tp), Larry Koonse(g), Dave Robaire(b), Dan Schnelle(ds), Kathleen Grace(vo), Alan Ferber(tb), Brian Walsh(b-cl)
試聴したら絶対買わない「ナレーション」ではじまった、が、軽やかさがなんとも。 録音もいい。
知らない若手がImpulseから。
Sullivan FortnerのAria
Sullivan Fortner (p), Tivon Pennicott (ts on M〜4,6,8), Aidan Caroll (double bass), Joe Dyson (ds)
Orrin Evans: The Evolution Of Oneself
Orrin Evans(p), Christian McBride(b), Karriem Riggins(ds)
Marvin Sewell (g on 5, 13) , JD Walter(vo on 18)
ワニ氏好みのドラマー。
Mike Moreno: Lotus
Mike Moreno(g), Aaron Parks(p), Doug Weiss(b), Eric Harland(ds)
悪い筈は無かろう布陣、これは良かった。
Abiah: Life as a Ballad
泣かせるのはタイトルだけでない。いい声だったなあ。