昨日、注文していた菊地雅章のソロのアルバムが届いた。メランコリー・ギル。富樫とのデュオアルバムConcerto、で驚いたのは極く最近。それまではスストとその源流、のようなダンシング・ミストのようなアルバムに眼が向いていたから。それから集めてみたのだけど、流通数が少なく、入手し難い盤が多い。個人的には、新品価格の2倍までというルール(じゃないとカネに頼った、のような)で、何とか集まった。勿論、大半は新品価格+アルファ、の範囲で入手している(一部のamazon/オークションの販売者の高値放置、はやめて欲しいと思う)。
どの盤も録音はいい。それ以上に楽器の表現力のようなものを使い切ったような、彼の「音響空間」を楽しむことができる、それが魅力ではなかろうか。最初、とてもECM的な音だと思ったのだけど、そのような「残響の付加」を許さないような、とても自然な奥行きを与えられた音、なのだと思う。だから、youtubeで聴くことができる幾つかのソロも深い奥行きを持っている。素晴らしい。
だから5月にECMから発売予定の「黒いオルフェ」も、期待半分、怖さ半分なのだ。
1989 Attached
1991 Concerto(富樫とのデュオ、2トラックがソロ)
1994 After Hour
1995 Love song
1996 Possessed
1997 After Hour 2
1997 M
1997-1999 Melancholy Gil