パリの日本人、は藤田ばかりでなく、ジャズ奏者も。今も沖至はパリじゃないかなあ。
これはメシアンのもとで学んでいた加古隆と高木元輝のコンサート。30年前に加古のレコードの積もりで買って、放置していたもの。
高木元輝が気になって聴いてみたが、これが凄まじい。後期コルトレーンの延長線のような音色だけど、何か日本的な何か、を感じさせるブロウを続ける。やや観念的な加古のピアノを、高木の肉体が圧倒する記録、じゃなかろうか。高木の何かに憑かれたような衝動、は何だったのだろうか。
このような記録がさらっと残る1970年代における日本のジャズの熱気って、何なのだろうか。ますます気になってきた。
この時期に素晴らしい記録を残しているトリオの音源をapple musicで聴くこともできる。有難いことだ、
apple music:
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高木元輝、加古隆: Jazz A Maison De Japon, Paris (Nadja, 1974)
A1. Sekibutsu
A2. Estado
B1. A Suite Of Reflections Part 1
B2. A Suite Of Reflections Part 2
高木元輝(ts)、加古隆(p), Kent Carter(b), Ron Pittner(ds,perc)
Executive-Producer : Kazuo Harada, Kuniya Inaoka
Recorded live at Maison de Japon, Paris on April 26 1974.