昨夜、ポルトガルからの26時間の長旅+近所のバー店主快気祝い(?)で帰宅は遅め。
その後は、山のような洗濯と買ってきたレコードとの戯れ。
今回の目玉はこれ。勿論、CDで聴いているのだけど、レコードで欲しかった。
で、我が家に招聘したのだ。早速、レコードを見ると、何とポルトガルプレス。
時期は同じ1976年。言語圏が同じだけでなく、市井の愉しみもまさに一衣帯水の趣のようだ。
古いレコードを買うと、大概はそうなのだけど、薄い埃のようなものが纏わり付いているようだ。何回もレコード針で撫ぜてやって、ようやく霧が晴れたような感触が広がる。このアルバムもそうで、表裏2回回して、水で盤面を吹いてようやく、霧が晴れた。そんなこんなで寝るのが遅くなった。旅の余韻を愉しんだ、と言えなくもない。
今朝、改めて聴くブラジルでの制作ではあるが、比較的ECM的音世界に近い。 熱帯の静謐な大気が孕む狂気、のようなアルバム。硬質の残響処理がなされず、聴者の眼前で音が飛び散るような力がある。
そうやって、Far West ポルトガルで買ったレバノン系ブラジル人のアルバムを、田圃が広がるFar East日本で聴く、その瞬間跨ぐ距離感に軽く酔ったような感覚、それが快感なんだと思う。