K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

廣木光一, 渋谷毅: So quiet (1998) ゆったりと聴く

バンコクから帰ったら、届いていたCD。 高柳昌行のCool jojoのことを書くときに、ネットを見ていたら、同名の店のことを知った。店内には、高柳さんの蔵書もあるそうだ。そこでのライヴの告知で、渋谷さんと廣木さんのデュオを知った。 聴く前から、渋谷さんが絡むデュオは好物だと言い切れる。あの緩い空気、少し紫煙が漂うような、が気持ち良い、筈だ。 早速、聴いてみると、 全く予想の通りで、笑ってしまった。冒頭の一曲目から渋谷さんの世界。そこに廣木さんのギターがすっぽり収まっている。弛緩した空気が流れ出し、黄昏た時間の味わいが美味しい。 廣木さんのギターは音数が少なく、訥々とした語り口。必要な音を必要な瞬間にすっと入れる感じが心地よい。 廣木さんは高柳さんの弟子だったそうなのだけど、このような音楽は高柳さんにとって、どのようなものだった、のだろうか。あの辛辣なディスクレビューで紹介してくれたらなあ、と思った。意地悪な好奇心だけど。

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廣木光一, 渋谷毅: So quiet (1998)
1. He is Something
2. Gal
3. Falando De Amor
4. Duke Ellington's Sound of Love
5. The Duke
6. Monk's Mood
7. C'est Si Bon
8. Over The Rainbow
9. Feel Like Going Home
10. Beyond The Flames
廣木光一(g), 渋谷毅(p)