K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Antonio Loureiro: Antonio Loureiro (2006) 淡い夏の夜風に吹かれて

f:id:kanazawajazzdays:20160720204624j:plain

 随分遅い時間まで、会議が続いた。建物を出ると、梅雨も明けていないのに、淡い夏の夜風が流れていた。

 数ヶ月前にEvan Parkerを聴いて以来、30年位、意識の底に封印していた即興音楽への歓心が溢れだした。そして今、何故、(無意識に)封印されていたのか分かってきた。メカニズムは分からないのだけと、精神の常態がかなり不安定になってきていて、よろしくない。麻薬的な作用、ではないか。かなり意識が鋭敏になって、乱されている、ように思える。多少はバランスが必要、社会生活を送っているから。少々、抑え気味にしている。

 そんな訳でECM聴きも再開し、南米音楽も。今夜はロウレイロを聴いている。これはデビュー盤か。2006年の吹き込み。だけど後年のアルバムと全く空気は変わらない。この軸の安定さ、は音楽的に完成された奏者、固有のものだ。

 今夜のような爽やかな月夜、に相応しい。ほのかに暖かく、熱くはない、アルゼンチンのアギューレに通じるような、木々や水の匂いが薫るような音。ヴォリュームは上げなくてもよい。暫し、音に身を委ねると、安寧の時間を得ることができる。

  CDで随分前に入手したが、今はapple musicで聴くことができる。

 

参考記事:


apple music:

-----------------------------------------------------

Antonio Loureiro: Antonio Loureiro (2006)
1. Vôo a Dois 4:37
2. Câmara Escura-feat. Sérgio Pererê 4:42
3. Coreira-feat. Fabiana Cozza 5:12
4. A Partir 4:24
5. Roda Gigante 3:40
6. Nova-Feat. Kristoff Silva 4:55
7. A Cor do Progresso 6:37
8. Id 3:00
9. Um Inicio meio fim 3:52
10. Sentimento-feat. Juliana Perdigão 3:47
11. Quinem Quiabo 3:32