先日、「一生モノのジャズ名盤500」を購入。ディスクガイドとして、いいなあ、と思わせる、読ませるものだった(これは別途)。そのなかにはボブ・バーグのスタンダード曲集もあって、ふむふむと思った次第(いいアルバム)。
ボブ・バーグの良さって、均衡の取れた太い音じゃないのかなあ、と思う。同時代のブレッカーと比べ、どっしりした感じがいいかなあ、と思っている。グロスマンとかと同じような引き出しに、頭の中で入っている。
そんな訳で、シダー・ウォルトンのアルバムでボブ・バーグの名前を見たので、手にした。
実はシダー・ウォルトンについては、ボクのなかで空白になっている。ブレイキーも沢山は持っていないので、共演盤は聴いていない。彼自身のアルバムも亡父の遺品のなかにあったが、まだ聴いていない。村上春樹のエッセイで、彼のことが書いてあって「ふふん」と思ったが、趣味が合わない(ように思ったので)、そのまま。
このアルバム、ボブ・バーグも魅力だが、ウォルトンのピアノもとてもいい。まず音が綺麗。響きがいい。そして、そんな音を響かせながらドライヴするときの、軽妙な速度感も気持ちがいい。いいピアニストだと知った。
惜しむらくは、録音のバランス。サム・ジョーンズのあまりアコウスティックでないベースの音がちょっとうるさい。好みではない。
ちなみに、購入したアルバムはAudiophile Editionでpure Vinylと書いてあるが、特別なプレスなのだろうか。実に音がいいレコード。バーグとウォルトンの音をすっかり堪能した。
apple music:
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Cedar Walton: Third Set (1983, SteepleChase)
A1. Angel In The Night (Billy Higgins) 12:38
A2. Bolivia (Cedar Walton) 12:39
B1. Fantasy In D (Cedar Walton) 9:56
B2. Blue Monk (T. Monk) 6:12
B3. Rhythm-A-Ning (T. Monk) 9:46
Cedar Walton(p), Bob Berg(ts), Sam Jones(b), Billy Higgins(ds)
Engineer: Flemming Rasmussen