昨年のケイ赤城トリオでの本田珠也が印象的であったので、今年もでかけた。大口純一郎トリオ。大口純一郎は1970年代からの長いキャリア、なのだけど、今まで聴く機会はなかった。
印象的であったのは、もっきりやのピアノを美しく鳴らしていたこと。今まで聴いた中で一番じゃないかな(沢山は聴いていません、すみません)。かといって、ゆっくりと響かせて弾いていた訳じゃない。流れるようなソロのなかで、一音一音が粒立っているのだ。
選曲は1950年代末から1960年代くらい、あるいはマッコイ風の感じで、とてもオーソドックスなピアノ・トリオ。悪く云えば不器用、とか一徹、という言葉が似合う感じ。なんか懐かしいジャズだったなあ。
米木康志を聴くのも久しぶり。30年ぶりくらいかなあ。 オトコの黒髪がトレードマークだけど、随分と白くなっていた。
最初は余り鳴っていなかったが、ドラムに煽られながら熱くなっていた感じ。
本田珠也は全くの期待通りの鋭いドラム。 熱い演奏だった。
最近は、こんな感じのジャズと違うものを聴いているように思う、ので、なんとも何も考えずにのんびりした夜になった。