K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

早川岳晴: Hayakawa(1996) 甘さや曖昧さのない

f:id:kanazawajazzdays:20161027211442j:plain

 昔、昔、ドクトル梅津バンドが結構気に入って、その理由の一つがソリッドなベースの音なんだけど、それでSALTのレコード(1986)も買った。30年前の話である。

 ガツガツとキツくグルーヴするベースが好みになったのは、ウルマーのバンドのアミン・アリを聴いてからだったのだけど、早川のベースはさらに、甘さや曖昧さがなく、格好よく刻む。で、全くジャズっぽくない所がまた良かった。

 このアルバムの存在は知っていたのだけど、音楽を聴くことに関心があまり向かなかった時期。今になって、ちょっと気になってきた。

 このアルバムが出て20年経った今年聴いてみたが、なかなか気持ちが良い。SALTと同じく、管やピアノが入らない構成。早川のベースがキツくて、気持ち良い点はSALTと同じ。ただただ、ビートに浸るだけ。演奏がどーとか、こーとか、ってどうでもいいなあ。一言でいうと、スタイリッシュで格好がいいのだ。

 

HAYAKAWA

HAYAKAWA

 

--------------------------------------------------------------------------------

早川岳晴: Hayakawa(1996, オーマガトキ)
1. Genbu
2. Flying head
3. The sea of pterosaurs
4. One more cup of coffee
5. Tsuchigumo
6. SIixfold spirals
7. Wormhole
8. Masakomasa shuffle
早川岳晴(b,vc,g), 石井洋次,橋本ジュン(g), 藤井信雄(ds), 鈴木裕文(perc)