K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

どう思いますか、ECMの録音(昨日届いたCD)

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 一昨日はドルフィーのLPと一緒に、給料日に注文したECMのCDが3枚届いた。昨日にあと1枚。

 

最近のECMには、若干の疑問を感じながらも、気になるアルバムが多いのも事実。つい手が出る。

 疑問とは:

(1)かつてはアイヒャーの世界観が現実の先を行っている感じがあって、様々な奏者の驚くような側面を切り出していたが(全員ではないが)、最近は保守的なように感じることが多い。鋭利な刃先を丸めたような。

(2)演奏・録音が均質化し、似たようなものになっている。録音の残響の付加が強くなってきて、音のキレが悪くなっている。特にピアノの弱音が残響に埋もれる感じは、ホールのダメな席に座った感覚。音も鋭利な刃先を丸めたような感じに陥っている。

 昨日届いた3枚は、(2)が確信になった。機器・耳のせいかな、と昨夜は聴くことを打ち切って、早朝からロリンズの「橋」で真空管を暖めて臨んだのだけど、ちょっとなあ。

 キース・ジャレットのケルンコンサートを聴き直したが、残響は同じレベルだけど、ピアノの音の克明さははるかに上。最近のディジタル信号処理によるイコライジングの弊害ちゃうか、と思ったのだけどどうだろうか。

 楽器の残響ではなく、全ての楽器にもやっと残響がかかって、輪郭がぼやけているように感じる。(当時のECMのレコードのなかでも、ケルンは残響は多め、高音を若干持ち上げた感じが自然ではないと思うが、その味付けが好みだった。)

 2枚は伊ルガーノアメリオ、あとの2枚は米アヴァターでの録音。残響が同じ感じなので、あのねえアイヒャー、と思ったのだけど。(シリルはアイヒャーのプロデュースじゃないけど)

 まあ好みの問題かとは思うが、皆さん、どう思いますか。ちょっとイロイロな考えを聞いてみたくなった。