K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Don Pullen, Sam Rivers: Capricorn Rising (1975) あの頃はフリージャズだと思っていた

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 このアルバムもディスクユニオン大阪の買い物。昨日に続き、ブラック・セイントのアルバム。1970年代のブラック・セイントは買うべし、なのだ。

 ジャズを聴きはじめて2年目か3年目、1980年代に入ったばかりの頃に、ドン・ピューレンとジョージ・アダムスのアルバムに到達していた。あの頃はフリージャズだと思っていた、あれが。今聴くと、フリージャズのフリカケ付きの直球ジャズ。ちょっと変態フレーズの味がついているだけ、それはミンガス系の味かな。

 

 このアルバムはアダムスがサム・リヴァースに変わっているが、リズム・セクションが同じ味なので、似た感じになっている。リヴァースのほうが硬質な音で、アダムスのような汁が飛んでくるような粘着感はないので、上品。フレーズのダイナミック・レンジはリヴァースのほうが広い、ような気がする。フリー的なフレーズや、主流派のようなドライヴ感が楽しめて、好みの感じ。

 アレックス・ブレークも軽量級の音なのだけど、案外良くマッチ。

録音がいいなあ、とcreditを見たら、当時のECMの米国録音と同じTony Mayだった。なるほど。

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Don Pullen, Sam Rivers: Capricorn Rising (1975, Black Saint)
A1. Break Out (Sam Rivers) 12:35
A2. Capricorn Rising (Don Pullen) 11:48
B1. Joycie Girl (Don Pullen) 6:36
B2. Fall Out (Sam Rivers) 15:04
Sam Rivers(ts,ss,fl), Don Pullen(p), Alex Blake (b), Bobby Battle(ds)
Executive Producer: Nuccio Rinaldis, Paolo Tofani
Producer : Giacomo Pellicciotti
Recording: Tony May
Recorded October 16-17, 1975, at Generation Sound Studios, New York.

 

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