昨日に引き続き、何故かロイドの未聴盤。
米国で買い集めたが聴いていなかったことに気がついたから。それにしても随分あるのだけど、どれも3−6ドルくらい。沢山売れたようだから、良く見かけるのだ。
このアルバムは1960年代のバンドの最後の録音。何とも寂しいジャケットなのだけど、賞味期限が来たのだろう。内容的には代わり映えしないが、昨日のアルバムと比べると実に良い。ゆったりとした甘いテナーに輪郭がくっきりとしたピアノが美しい。キースのピアノは全般的にはゴスペル味なのだけど、よくドライヴするし、自身のアルバムのような、ケレン味もない。ジャズ奏者キース・ジャレットを軽く楽しむアルバムじゃないかな。
タウン・ホールのコンサートだけど、実に録音がいい。ジャケットのcreditを見ていると、タイトル通り記録映画のサウンドトラックのようだ。Eric Shermanの映画「Charles Lloyd- Journey within」に収録された音、のようだ。ジャケット内側には映画のカットが並んでいる。
あと気がついたのはレコードの盤質が良いこと。厚めで、ヴィニールも綺麗。昨日の1971年発売のアトランティック盤は薄く、ヴィニールの質も落ちている。ボクが知っている1970年代のレコード。1970年あたりが、豊かなアメリカからの決別らしい。ベトナム戦争末期の疲弊が見える。
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Charles Lloyd: Soundtrack (1968, Atlantic)
A1. Sombrero Sam
A2. Voice In The Night
B1. Pre-Dawn
B2. Forest Flower '69
Charles Lloyd (ts, fl), Keith Jarrett (p), Ron McClure(b), Jack DeJohnette (ds)
Town Hall, NYC, November 15, 1968