K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Craig Taborn: Junk Magic (2004) やられた

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やられた。今朝届いてから、聴き続けている。間違いなく、このアルバムに辿り着くために買い漁った、のだ。実は先日のたくさんの購入品のなかにはなくて、追加購入の1枚。

エレクトロニクスを多用し、テナーサックスとヴィオラ、ドラムとの変則的な編成。彼のピアノもかなり少なく、あの音響的な愉悦、のようなものはない。しかし、そんな個々の楽器がどうした、とか、そんなことはどうでも良くて、曲として作り込まれた音の世界の豊穣さに目眩がする。

とても言葉にし難いのだけど、ジャズと様々な音楽の境界領域にあって、ジャズからの遠心力を強める程、ジャズの存在の強さを感じさせるパラドックスの箱。

daylight Ghostsと同じく、音の構造物の建築家としての神経質なほどの精緻さ、そこに魅力が詰まっている。13年前から、彼の音世界は一貫していることに、驚いてしまった。

Junk Magic

Junk Magic

 

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Craig Taborn: Junk Magic (2004, Thirsty Ear)
1. Junk Magic(Craig Taborn) 6:18
2. Mystero(Craig Taborn) 6:55
3. Shining Through(Craig Taborn) 5:50
4. PrismaticaCraig Taborn)3:32
5. Bodies At Rest And In MotionCraig Taborn)7:07
6. StalagmiteCraig Taborn)1:09
7. The Golden AgeCraig Taborn)11:07
Craig Taborn(key, p, programing), Aaron Stewart(ts), Mat Maneri(viola), David King(ds)