K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Ornette Coleman: The Shape Of Jazz To Come (1959) 音の格が違う、ということ

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 行きがかり上、これを聴かないとイケない。やはり最近入手したアトランティク盤ではあるが、1970年代の貧相な再発。まあ針を落としても、そんなに悪いとは思わないが。CPは高い。 

  The Shape Of Jazz To Comeの後に聴いてよかった。一発で、つまり最初の一音からレベルが違う録音、とわかった。音質ではない。アルバムの品格である。

 オーネットの曲作りと演奏が緻密に結合し、別次元の音空間を作っている。無音であっても、演奏の緊張感がその音の隙間に詰められていることを悟らせる。無意味な饒舌は、そこにはない。褒めている人の云っていることが分からない(かった?)、のだけど、片鱗は掴めた。古典としての完成度の高さ、とは、こういうことだろう。

 印象はhe Shape Of Jazz To Comeと全く同じなのだけど、音の格が違う、ということを即座に悟らせる。名盤とはそんなものだろう。

The Shape of Jazz to Come

The Shape of Jazz to Come

 

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Ornette Coleman: The Shape Of Jazz To Come (1959, Atlantic)
A1. Lonely Woman 4:59
A2. Eventually 4:20
A3. Peace 9:04
B1. Focus On Sanity 6:50
B2. Congeniality 6:41
B3. Chronology 6:05
Ornette Coleman (as), Don Cherry(cor), Charlie Haden(b), Billy Higgins(ds)

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