K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Bill Evans: On a Monday evening (1976) 破綻する手前まで弾き込むような、迫力

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近年のエヴァンスの発掘盤の多さ、それもブート的なものでなく、には驚く。それをレコードで入手する意味はいささか疑問なのだけど、ある種の惰性だから仕方がない。ただECMの新譜をレコードで聴く、あの気持ちよさを思い起こすと、全く無意味でもない、とも思えているのだけど。

このアルバムは昨年の鳴り物入り「Some Other Time」よりは好みかな。ライヴでのピアノの勢い、破綻する手前まで弾き込むような、迫力なのだ。エヴァンスのピアノの強靱さ、を感じることができる。ゴメスの落ち着きのないベースは好みで全くないのだけど、それを差し引いても、なお良いと思える。

ECMのニューヨーク録音での技師、フェイバーが録音していることも注目だった。ボクは同じECMの欧州録音よりも好きで、彼の録音が気に入っている。残響が過剰手前で抑えられ、音が清澄なのだ。このレコードについては、テープの劣化のようなものをイコライズし、再び高音強調したような印象があるのだけど、どうだろうか。でも、まあ良しの範囲である。

On A Monday Evening(CD)

On A Monday Evening(CD)

 

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Bill Evans: On a Monday evening (1976, Concord)
A1. Sugar Plum
A2. Up With The Lark
A3. Time Remembered
A4. T.T.T. (Twelve Tone Tune)
B1. Someday My Prince Will Come
B2. Minha (All Mine)
B3. All Of You
B4. Some Other Time
Bill Evans(p), Eddie Gomez(b), Eliot Zigmund(ds)
Engineers: Larry Goldberg, James Farber
Recorded at the Madison Union Theater at the University of Wisconsin on Nov. 15, 1976