K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Diego Barber: One Minute Later (2017) ハーランドはいいなあ、と改めて思わせる一枚

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 クレイグ・ティボーン聴きの一環で聴いた前作はよかった。ティボーンとギターが重なり合うミニマル的な旋律が美しく、一時は繰り返し聴いていた。そんなことで、新作にも手を出した。Bandcampの場合、単価はCDより安いので、購入の敷居は低い。$9だからね。ディジタル音源については、媒体へのコダワリはない。

前作のようなマジカルと云っていい程の音響の魅惑はない。確かに、ティボーンが醸し出す空間、なのだ。その代わり、ということでもないが、ハーランドのドラムがとてもいい。クラシック・ギターを使ったジャズって、スムーズなBGMになってしまうことが多いように思えるが、ハーランドの強い躍動感がその弊から救って、実に今のジャズらしい味をつけている。打楽器の多用も色彩感豊か。冒頭のマリンバが意表を突く感じで面白かった。

 ハーランドはいいなあ、と改めて思わせる一枚。前作のティボーンといい、Diego Barberって、そんな人?

One Minute Later

One Minute Later

 

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Diego Barber: One Minute Later (2017, Sunnyside)
1. Jacaranda
2. Atlas
3. Dilar river
4. Mulhacen
5. Trevenque
6. Big House
7. Veleta's Peak
8. Elevira Maria
Diego Barber (g), Ben Williams (b), Eric Harland (ds), Alejandro Coello (marimba, vibraphone, tympani, gongs, crotales, tam-tam and kalimba )