もっきりやでは、本田珠也のトリオ・ZEK3。あと清水くるみ(p)、米木康志(b)。
2年近く前、ケイ赤城トリオで初めて本田珠也を聴いて、そのドラミングに度肝を抜かれた。その後、昨年は大口トリオ。
すっかり、その迫力、は勿論なのだけど、緩急のキレが快感。良く統制の取れた音数の多さ、が魅力ではなくて、ECMで云う「静寂」とまるで逆の意味で、僅かな無音の饒舌さが魅力だと思っている。
今回のZEK3はレッド・ツェッペリンの曲専門のバンド。詳しくは、勝手にリンクした以下を見てください。
ボク自身はツェッペリンを聴いていないので、全く背景なしで聴いているのだけど、ジャズに乗せたロックって良い演奏が多いように思っているので、期待。ジャズの楽曲よりも魅力的な曲が多いのではないかと思うが、どうだろうか。
実は随分前に、ZEK3のCDを入手しているのだけど、冒頭の曲でピンときていなくて、あとは放置。ナマで確認しなくちゃ、がボクの立ち位置。
で、生で聴くZEK3は本田のドラムのキレの良さだけでなく、清水のピアノと米木の電気ベースが紡ぐ原曲の旋律やグルーヴ感も素晴らしく、密度の濃い内容で大満足。一緒に行った(元)ロック小僧(じゃないのかな)のJ君は、原曲を口ずさみながら大喜び。良かったなあ。
演奏後、先日入手したレコードにサインをしてもらい、立ち話。録音の良さについては、「復刻盤・解体的交感」と同じカッティング技術者だから、だそうだ。確かに解体的交感の良さは驚異だったし、なるほど。
(サイン分からないなあ、柄に隠れて)
来月、大口トリオが金沢にやって来るので、またまた楽しみなことだ。