K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

James Blood Ulmer, The Thing: Baby Talk (2015)  1980年頃の若者にとってのウルマー

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Bandcampからの新譜のメイルが届いた後の反応:

(8月にメイルが来たのだけど予約のみ。発売時点では忘れているので、やはり発売時メイルが正しいと思う!)

 そう1980年頃の若者(ボクのこと)にとっては、ウルマーの存在はなかなか大きい。特にRough tradeからColumbiaに至る何枚かのレコードはファンクとフリージャズの旨味を混ぜたような、美味しさ。ジャズ好きでも、少し変態っぽい奴の嗜好にぴったり。

 それでも1990年代から、マンネリ感もあり少し意識から消えかかっていたのも事実。どれを聴いても同じなのだ。だからオーネットやマイルスのように、背後の音を変えてリフレッシュする必要があったのだと思う。

このアルバムは、まさにそんな処、痒いところに手が届くような感覚があって、実に良い。ファンク色がないメンバーの高速ブロウの上で浮遊するが如くのウルマーは格好よい。本当にいい。ドラムのニールセン・ラヴを聴いていて、山下トリオの頃の森山威男を思い出したのも、強いドライヴ感。いやいや、すかっとする一枚だった。

Baby Talk

Baby Talk

 

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James Blood Ulmer, The Thing: Baby Talk (2015, The Thing Records)
1. Interview(James Blood Ulmer) 8:05
2. High Yellow(James Blood Ulmer) 10:24
3. Baby Talk(James Blood Ulmer) 5:51
4. Proof(James Blood Ulmer) 8:56
James Blood Ulmer(g), Mats Gustafsson(bs,ts), Ingebrigt Håker Flaten(b), Paal Nilssen-Love(ds)
Recorded live in concert at Molde International Jazz Festival on the 15th of July 2015.