K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

決して語りたい訳ではないのだけど(片町・ガルボ、柿木畠・更級藤井)

彼が世を去って一週間以上経った。早いものだ。廃れかけのFBがにわかに賑やかになり、哀しみの便りが続く日々だったが、それも静まっている。普段に戻っていく。

ボクは哀しい、というよりは、あたりまえにあったものが、急になくなったような、そんな感覚。引っ越してからは、そんなに行っていなかったが、仕事で夜半過ぎまで働いたとき、ふっと呑むビールが美味かったな。殆どの夜は、クルマで素通り。カウンターに並ぶ背中を横目で眺めながら、なんだけど。

決して語りたい訳ではないのだけど、そんな喪失感を少し消したいような感覚があって、ふっと酒場へ出かける。

ある夜はガルボ。確かにカウンターの隅っこで、オバちゃん気質の彼が聞き耳を立てているような感覚があって、面白い。ほんの少し、2010年頃の感覚が蘇る。

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昨日の夕刻は眼鏡を求めに、片町へ歩く。夕景がキレイだったな。そうだ黄昏をもじった店名だったな、なんて思い出しながら歩いていた。

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用事の後まっすぐ帰れなくて、更級藤井。ここで彼と鉢合わせになった事はないが、藤井さんとの何となくの会話があの店のヒトコマ・ヒトコマを蘇らせる。ひどいオヤジだったよねえ、という話ばかりだったけど。面白いなあ。酒、何本呑んだかなあ。アテも美味かったし、最後の蕎麦も。

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別のとても困ったこともあり、少し気分が荒んでいたが、少し上向いた。さて、次はあの店というのが、つい最近までのパターンだったんだなあ。でも、もうない。

それでも調子に乗って、新天地・ディラン、徒歩帰宅中にでもう一杯深酒。とんでもない週末だった。