K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

ショローCLUB: from 1959 (2016) 初老、なのか?

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1959年生まれの3人、によるセッション。同世代なんだなあ。

前から気になっていたアルバム。昨日、友人達と寿司屋で呑んでいたのだけど、還暦前のボクが「初老」を使ったら遮られ、「老人」と云われてしまった。コトバの本来的な定義からすると正しいのだけど、何か引っかかる。ボクよりも1つ学年が上の彼らが、「ショロー」と称してるのだし、いいと思うのだが。

Free musicからNoise系(っていうのかな)寄りの音には手を出していなかったので、大友良英は聴いていない。だけど、最近、高柳昌行あたりから聴きはじめていたので、メンバー的にも気になっていた。

聴いてみると、これがとても良い。大友のギターはフリー的であったり、ノイズ的であったりもするのだけど、美しいと思える瞬間も多々あって、最初から最後まで楽しめた。不破、芳垣の叩き出すグルーヴ感が凄く、様々な音色で魅せるギターとともに、実に気持ちが良い。グルーヴする「ラジオのように」って、面白すぎる。

オーネットとかヘイデンの曲を聴いていると、高柳のソロ作品を彷彿とさせ(似ているという意味でないが)、ジャズの歴史に対する深いrespectを感じ、それが素晴らしいアクセントになっている。

from 1959

from 1959

 

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ショローCLUB: from 1959 (2016, 地底レコード)
1. Lonely Woman(Ornette Coleman)
2. ラジオのように(Belkacem Areski)
3. Session -2016-(芳垣・大友・不破, 山本)
4. First Song (Charlie Haden)
5. ひこうき (作詞: 石川啄木, 作曲: 不破大輔)
6. SORA (作詞: 山本精一, 作曲:大友良英)
大友良英(el-g) , 不破大輔(b,el-b), 芳垣安洋(ds,per)
ゲスト:山本精一(el-g, vo on 1, 3, 5, 6)
2016年11月, 名古屋・今池tokuzo