K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Paul Motian: Misterioso (1986) 聴くほどに

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Soul note/Black saintの廉価BOX。このシリーズはまずまず音が良く、まあレコードでなくていいかな、という感じ。 
 内容なのだけど、2曲がモンクの曲で、あとはモチアンの自作曲。ミステリオーソで、あのモンクの曲が持つ奇妙な味を十分味わうことが出来る。フリーゼルのギターが、そんな場の空気を作っている。それが、このアルバムの良さ、そのものだと思う。この頃のフリーゼルはいいなあ、と思う。

モンクカルテットのチャーリ・ラウズは、長く苦手だったのだけど、最近になって、ホーンの厚みをつける役割を黙々とこなしている印象に変わり、モンクの音場の構成要素として捉えることができるようになった。ジョー・ロヴァーノもずっと苦手な奏者だったのだけど、ラウズと同じような「音のパーツ」だなあ、と思えている。

 そのようなモチアンの作・編曲の良さを味わうだけでなく、細かなパルスを「やや」控え目に打ち続けるドラムの色彩感も改めていいなあ、と思ったりしている。キース・ジャレットとのバンドで初めて聴いたモチアンだけど、聴くほどに、その音の「現代性」のようなものを感じさせる。 

Complete Remastered Recordings

Complete Remastered Recordings

 

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Paul Motian: Misterioso (1986, Soul note)
1. Misterioso (Thelonious Monk) 6:50
2. Abacus (Paul Motian) 3:30
3. Once Around The Park(Paul Motian)6:48
4. Gang Of Five(Paul Motian)4:28
5. Pannonica (Thelonious Monk) 3:45
6. Folk Song For Rosie(Paul Motian)4:50
7. Byablue(Paul Motian)2:20
8. Dance(Paul Motian)10:14
9. Johnny Broken Wing(Paul Motian)2:12
Paul Motian(ds), Joe Lovano(ts), Jim Pepper(ts,ss), Bill Frisell(g), Ed Schuller(b)
Engineer : Giancarlo Barigozzi
Engineer [Mastering] : Gennaro Carone
Producer: Giovanni Bonandrini
Recorded July 14, 15 and 16, 1986 at Barigozzi Studio, Milano