平賀さんに誘われ出かけたのだけど、まさかの素晴らしさ。K君も来ていて、「ピアニストはECMのBlack IceのWolfert Brederodeですよ」 って云われても、最近は奏者の名前がさっと入らない。ヴァスコンセロスなんてスペルも書けるのに。加齢。
北欧の歌い手に共通の透明なヴォイスも素晴らしいが、そのバックが凄い。ギターはヤコブ・ブロやベン・モンダーに通じるアンビエントな空間を造るし、ドラムはベニンクに通じるタイム感覚の鋭さに痺れた。ピアノは控え目ではあったが、もっきりやのベーゼンドルファーがお約束のように、曲を経るほど鳴り出す。美しい。
エレクトロニクスを音の中にうまく溶かしだし、やはり21世紀の今の音、そのものを運んできてくれた、と感じた。
Gjertrud Lunde/イェトゥルー・ルンデ (voice)
Wolfert Brederode/ヴォルファート・ブレーデローデ (p)
Florian Zenker/フロリアン・ゼンカー (g,electronics)
Jarle Vespestad/ヤーレ・ヴェスぺシュタ(ds)