K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Evan Parker, Matthew Shipp: Abbey Road Duos (2006) 二つの異なる味

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 マシュー・シップはジョン・ブッチャーとの演奏がとても素晴らしく、気になっている。最近まで聴かなかった奏者だけど。
ジャズ的な音であり、また響きの美しさ、で群を抜く。ボクの頭のなかで、先日逝去されたムハール・リチャード・エイブラムスと同じアドレスに入っている。

ジョン・ブッチャーとの共演作においても、improvised music系の奏者を圧倒するような存在感があって、じゃあエヴァン・パーカーとはどうかな、と気になった訳。

このアルバムの前半はテナーサックスとピアノのデュオ、後半はソプラノ・サックスとのデュオ。

面白いなあと思ったのは、テナーサックスとピアノのデュオでは、結構ジャズにきこえたこと。マシュー・シップの空間にエヴァン・パーカーが入った感じ。サックスの落ち着いた太い音がまた良く、Free jazzを聴く趣。

一方、後半のソプラノとのデュオでは、エヴァン・パーカーの空間にマシュー・シップが入った感じ。ピンと張った空気がまさにimprovised musicを聴く趣。

全体で短い収録だけど、二つの異なる味にかなり満足した。良いアルバム。

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Evan Parker, Matthew Shipp: Abbey Road Duos (2006, Treader)
1. Tenor Suite I 6:33
2. Tenor Suite II 4:02
3. Tenor Suite III 6:22
4. Tenor Suite IV 5:13
5. Alto Suite I 5:45
6. Alto Suite II 6:56
7. Alto Suite III 3:29
8. Alto Suite IV 2:35
Evan Parker
(ts, ss), Matthew Shipp(p)
Design: Frauke Stegmann
Recordding: Guy Massey
Producer: Ashley Wales, John Coxon
Recorded at Abbey Road Studios,
London 19/07/2006