アマゾンで、このアルバムを見かけたときはショックだった。2年前にレコードが出ていたのだ。400枚のプレスだったようだ。CDで聴くと、会場の空間を感じさせながら、その空間に美音が煌めきながら散らばっていく。11月に入ってから、繰り返し聴いていたのだ。
改めてマスターテープからマスタリングされ、CDやレコードになっていると知り、入手しない訳にはいかない。まだ在庫を保有しているショップをみつけ、購入。この数日は美音を享受している。
暴力的なほど美しい音響が詰まっている。ある種、隔絶した美がそこにある、のだ。
札幌で購入した1950年代末のモノラルレコード。そこで聴く、ミケランジェリのピアノ協奏曲(両手)も恐ろしく美音。天蓋から降る音を感じるのだ。
だから殆ど2枚目のラヴェルの曲を聴いているのだけど、1枚目のシューマンやショパンも聴かねば。そうやって興味が広がることが怖いなあ、とも思うのだけど。