K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Burnt Sugar: The Rites (2002) コージーの参加以上に面白さが

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 先日、ニコル・ミッチェルのアルバムを聴いていたら、無性にピート・コージーが聴きたくなった。アガルタ・パンゲア期のマイルスバンドのギター奏者。ファンクであり、フリーでもある、不思議なカオスを造り出す。その音がニコル・ミッチェルのアルバムのなかに埋め込まれているように思えたからだ。

 調べると、ピート・コージーが入ったアルバムは実に少ない。その一つがこれ。何と、指揮はブッチ・モリス。マレイとのアルバムはよく聴いたなあ。ベースのメルヴィン・ギブス、ピアノのヴィジェイ・アイヤー、チェロのオクユン・リー。

聴いてみると、マイルスのファンク時代の音をもっと混沌としたような、面白い。このアルバムはストラヴィンスキー春の祭典を題材としているが、その上にファンクが被さる内容。コージーが入っている曲は、期待通り「あの世界」を聴かせる。それ以上に、このバンドBurnt Sugarが実に面白い。確かにニコル・ミッチェルとかマッタ・ロバートなんかの音を胎動させている印象なのだ。純化される前の、もっとカオスな感じで。

で、Burnt Sugarを調べると、ギターのGreg Tateのバンドで1999年から現在まで続いている。 

Burnt Sugar - Wikipedia

Burnt Sugar the Arkestra ChamberをApple Musicで

マッタ・ロバートやニコル・ミッチェルとの共演もあったようだ。もう少し聴いてみようと思う。いや、面白いなあ。 

Rites

Rites

 
The Rites

The Rites

  • Burnt Sugar the Arkestra Chamber conducted by Butch Morris
  • クラシック
  • ¥1500

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Burnt Sugar: The Rites (2002, Avant Groidd Musica)
1. Intro 0:35
2. What Stravinsky? 3:46
3. The Brahmsian? 5:56
4. The Russian? 5:11
5. Liturgical? 6:21
6. The Neoclassicist? 1:03
7. Or The Jazz Stravinsky? 11:34
8. Sky Porch 17:00
Lawrence Butch Morris(cond), James Lee, Morgan Craft, Pete Cosey, Rene Akan(g), Melvin Gibbs(b), Okkyung Lee (cello), Mazz Swift(vln), Vijay Iyer(p), Bruce Mack(org), Jason Di Matteo(b), Qasim Naqvi, Trevor Holder(ds), Latasha Nevada Diggs(elect), Satch Hoyt(fl), Justice Dilla-X, Lisala Beatty (voice), DJ Mutamassik(turn table)