モンク曲集。挾間美帆が編曲・指揮で、演奏はオランダのメトロポール・オーケストラ。ライヴ録音。
ここ数日の通勤車内音楽。トロンボーン、バリトンサックス(吉田隆一、ジョン・サーマン除く)、ビッグ・バンド(ギル・エヴァンス除く)は苦手で、あまり聴かない。テーマがモンクだったので、好奇心で聴いてみたが、実に素晴らしいアルバム。
モンク以前から今までの時間軸の中で、彼の曲が内包する伝統的な要素、未来的な要素を引っ張り出している。悪く云えば様々な時代の音が「ごった煮」になっているのだけど、それがごく自然に編曲者の音として、そして作曲者の音として無理なく纏め上げられている。
モンクの曲が持つ奇妙な味わいは、強くは濾過されなくて、アルバム全体に散りばめられている。そして曲によって、様々な音像を愉しませてくれる。
特に1曲目から3曲目の格好良さ、が良かったなあ。Friday the 13thでは、ギターが刻んでいる。咄嗟にベイシー楽団のフレディ・グリーンを思い出したが、それが今の時代の軽快なリズムだから驚いてしまう。面白かった。
- アーティスト: メトロポール・オーケストラ・ビッグバンド挾間美帆,挾間美帆,メトロポール・オーケストラ・ビッグバンド,セロニアス・モンク,ケニー・クラーク,チャールズ・クーティ・ウィリアムズ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2018/02/14
- メディア: CD
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挾間美帆: The Monk: Lve at Bimhuis (2017, Verve)
1. Thelonious (Thelonious Monk)
Solos: Sjoerd Dijkhuizen (tenor sax.), Rik Mol (trumpet), Leo Janssen (clarinet)
2. Ruby, My Dear (Thelonious Monk)
Solos: Hans Vroomans (piano), Rik Mol (flugelhorn)
3. Friday the 13th (Thelonious Monk)
Solos: Marc Scholten (soprano sax.), Rik Mol (flugelhorn)
4. Hackensack (Thelonious Monk)
Solos: Marc Scholten (alto sax.), Peter Tiehuis (guitar)
5. ‘Round Midnight (Bernard D. Hanighen, Thelonious Monk & Charles Melvin "Cootie" Williams)
Solo: Hans Vroomans (piano)
6. Epistrophy (Thelonious Monk, Kenny Clarke)
Solos: Louk Boudesteijn (trombone), Leo Janssen (tenor sax)
7. Crepuscule with Nellie (Thelonious Monk)
Solo: Hans Vroomans (piano)
挾間美帆 (conducting), Meropole Orkest Big Band