K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Diane Denoir, Eduardo Mateo: Inéditas (1966-68) そんな仕切りが色褪せて

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未だにグズグズとCDかLPかとか悩みながら買っているのだけど、音楽の強度が強いと、そんな下らないことを一蹴してしまう、のだと思う。このアルバムを聴くと、そう思えるほど、音質のことなどハナから気にならない。twitter上でのアルバム紹介をみて、spotifyで試聴して、即座に注文:

先日までの出張で、移動時のお供だった。

ウルグアイの歌手とギターの名手の組み合わせ、らしい。もう半世紀前の録音なのだけど、時間の隔たり、を一切感じさせない。

まず一曲目のギターの音の太さ、のようなものに惹き込まれた。昔、トニーニョ・オルタのDurango Kid 2を聴いたとき、やはりギターで掴まれたことを思い出した。エドゥアルド・マテオの音は随分と違うのだけど。くぐもったグルーヴのようなものが魅力。

勿論、ダイアン・デノアとエドゥアルド・マテオの声質もいい。アストラッド・ジルベルトのような透明感を持ちながら、しかしジルベルトのような唄の弱さを浮遊で誤魔化す、そんな気配は微塵もなく、力強い。だからボッサ・ノヴァよりグルーヴ感の強さを感じさせ、そこに歌曲の一体感を与えている。ネットの解説をみると、ボッサ・ノヴァだけでなく、フレンチ・ポップスやR&Bの歌曲が混じっているらしいが、そんな仕切りが色褪せている、のだ。

素晴らしい盤を教えてもらって良かった。

イネディタス

イネディタス

  • アーティスト: ディアネ・デノイールエドゥアルド・マテオ,ディアネ・デノイール,エドアルド・マテオ
  • 出版社/メーカー: ビーンズ・レコード/アオラ・コーポレーション
  • 発売日: 2009/01/11
  • メディア: CD
  • 購入: 1人
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Diane Denoir, Eduardo Mateo: Inéditas (1966-68, Los Años Luz Discos )
1. Je Suis Sans Toi
2. Rendez-Vous D'Automne
3. La Dernière Valse
4. Le Lendemain
5. Un Amour, Un Sourire, Une Fleur
6. Corcovado
7. Água De Beber
8. Berimbau
9. Vivo Sonhando
10. Fever
11. Garota De Ipanema
12. So Nice
13. Las Flores Nuevas
14. Y Hoy Te Vi
15. Esa Tristeza
16. Mejor Me Voy