K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

The Art Ensemble Of Chicago: Bap-tizum (1972) AEOCとの縁の薄さ

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 AEOCには縁が薄い。1984年(だったか)来日のとき、当日券があると思って関内ホールに行ったが、売り切れの張り紙で呆然。生で聴き逃した。実は、その時点でレコードを聴いていない。いや「ラジオのように」での客演だけかな。

 この手の音はライヴから入り、その場を共有するところから入ると分かりやすいと思う。山下洋輔3も、トリスタン・ホイジンガーも、ICPもそうだった。

そんな訳で縁の薄さを感じていて、レコードも何枚か買っているが、どうも入り口がみつかっていない。このレコードに針を下ろすと、コンサート会場の空気が流れ出した。そして ヴォイス、打楽器の乱打と進み、管の集団即興へ。何となく映像的なものが広がる。始原的な音楽、トランス手段へ回帰するような、彼らの「民族音楽」たるジャズなのだ。フリーとか、どうとか、それがポイントではない。同時期にハンコックがMwandishiバンドでビートを通じて回帰していこうとしたものと、アプローチは違うが、同じ思潮のもとでの試み、かと思った。

それにしてもビートが表に出た瞬間の音は格好いいなあ。フェイヴァーズとモイエが叩き出すビート。ああウィリアム・パーカーとハミッド・ドレイクが出す音と共通する音の快楽、がここにある。

バプティズム

バプティズム

 

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The Art Ensemble Of Chicago: Bap-tizum (1972, Atlantic)
A1. Introduction By John Sinclair 0:35
A2. Nfamoudou - BouDouGou 4:18
A3. Immm 5:20
A4. Unanka 11:23
B1. Oouffnoon 3:35
B2. Ohnedaruth 14:56
B3. Odwalla 5:00
Lester Bowie(tp, flh, horn, perc, vocals), Roscoe Mitchell(ss,as,ts,bass-s, perc, whistle, vocals), Joseph Jarman(ss, as, ts bass-s, perc, whistle, vocals), Malachi Favors(b, perc, whistle, vocals), Don Moye(ds, perc, whistle, vocals)
Design: Gary Grimshaw, Rainbow Graphics
Engineer :Jimmy Douglass
Producer : Jimmy Douglass, Michael Cuscuna, Tunc Erim
Recorded on 9 September 1972 at the Ann Arbor Blues and Jazz Festival at Otis Spann Memorial Field, Ann Arbor, MI.