９月で渓流釣りはお仕舞い。例年、時間に余裕がある９月には、結構楽しめるのだけど、今年は連休に仕事があったりで、不満が残った。今年は山に登っていない。それでも９月は駆け足で去って行く。
９月もお仕舞いになると、日が短くなる。６時前に沢に入ると、まだ暗い。そして沢を覆う嶺の上部から、ゆっくりと明るくなり、８時を過ぎると眼前が光りに包まれる。９月の雨で流れは透き通り、８月の澱んだ感じが一掃されている。
９月の中旬に倉谷に入ったとき、10mほど滑落して右足を捻挫した。その腫れもほぼ引いてはいるが、ごつごつとした沢の礫の上を歩くと、少し痛む。それでも溢れる光りと清澄な水の流れの中で歩く悦びから比べると、大したことではない。
釣果だけど、とても渋い。普段、岩魚がついている淵や溜まりには、もう居なくなっていた。最初の30分に、小さな溜まりから22cmの岩魚。その1時間ほど後、水流の中に餌を流したら27cmの岩魚。アタリは殆ど無く、根掛かりのような釣り味だった。
魚も冬に向かっている、ようだった。さて、道具を片付けなくっちゃ。
