K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

John Surman: Morning Glory (1973) 荒削りな感じ、は美味しい

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米盤であり、一部がカットされているので安価。音質的には米盤っぽいが、まあ満足かな。

サーマンというと、入り口がECMでのクローグやデジョネットとのデュオ。なんか重苦しい雲の空、そう今日の北陸をもっと暗くしたような印象。このアルバムでも、雲無き空、という曲からはじまるが、やや陰鬱な印象は変わらない。神経質なリピダルのギターが入っているので、その印象は倍増。

もうメンバーを見ると内容が見えてくるようなアルバム、気持ちに合う、という意味で。そう、ポスト・フリーというか、ジャズ・ロックの進化形というか、サーマンやマクラフリン、リピダルがやってきたような欧州の音が固まった瞬間、を聴いているような印象。

その後、アイヒャーという見えない奏者が加わり、本当は美味しいかもしれない異音をつまみ出して、1970年代のECMの一つの流れ、になったのだと思う。リピダルのオデッセイなんかが、そうだよね。

どっちも好きだけど、このアルバムの荒削りな感じ、は美味しい。

Morning Glory

Morning Glory

 

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John Surman: Morning Glory (1973, Island=>Antilles)
A1. Cloudless Sky (John Surman) 8:10
A2. Iron Man (John Surman) 13:00
B1. Norwegian Steel - Septimus (John Surman, Morning Glory) 9:27
B2. Hinc Illae Lacrimae - For Us All (Hence These Tears)(John Surman, Morning Glory)12:27
John Surman(ss, b-cl, synth), Malcolm Griffiths(tb), Terje Rypdal(g), John Taylor (p), Chris Laurence(b), John Marshall(ds)
Engineer [Mixing] : Robin Sylvester
Engineer [Recording] : Alan Perkins
Producer: Peter Eden, John Surman
Recorded at the Marlowe Theatre, Canterbury 12/3/73

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