K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

セイゲン・オノ: at the Blue Note Tokyo(2000) 霞のように軽く漂う音が織りなす墨絵のなかで

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ボンバの日本のジャズシリーズ(4枚目):

 昔読んだ村井康司のディスクガイドで、セイゲン・オノのアルバムが紹介されていて、何枚か持っていた。1990年代後半のアルバムだったが(コム・デ・ギャルソン向けとか)、たまに聴きたくなる好盤。曲が良くて、洒落た脱力音楽という体。

最近になって、アヴァン・ミュージック本のなかで紹介されて、再び、聴きたくなっていたところ。

で、ボンバのセールのなかにあったので注文したが、これが大当たり。タイトルのとおり、ブルーノートでのライヴ。

 冒頭から軽やかなリズムと弦での飛翔感に気持ちを持って行かれる。好きだったアルバムも収録されていたShe is She。ふわっと被さる五十嵐一生のトランペットの響きも実に蠱惑的。そこでもう、最高に気分に寄り添うアルバムになっている。久しぶりに聴く村田陽一トロンボーンも実に柔らかい。大きな編成ではあるが、録音のバランスが実に良く、煩わしい感じが全くない。美味しい音。

霞のように軽く漂う音が織りなす墨絵のなかで響く セイゲン・オノチャランゴの音が心地よい。これから暫く、聴き続けるだろうな。

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 セイゲン・オノ: at the Blue Note Tokyo(2000, SAIDERA RECORDS)
1. She is She
2. Hanabi
3. Anchovy Pasta
4. Kind of Red and White
5. But it's True
6. Shadows of Charango
7. Yulayula 2
8. Picnic
9. White Tango
10. Nuite de la Danse
セイゲン・オノ (el-g, charango), 三宅純 (el-p, pianica), 五十嵐一生 (tp), 村田陽一(tb), 竹内直(ts), 緑川英徳(as), 山口と(per), 佐藤慎一 (el-b), ヲノサトル(turn table, sampler, key), 江波杏子 (reading on 3), 柚楽弥衣 (voices on 7, 8, 10), 石川智 (pandeiro on 5), Den (cavaquinho on 5), Cokky (tantan 5)