K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

ジョニーズ・ディスクの再発(中山英二:アヤのサンバ)

陸前高田にあるジャズ喫茶ジョニーには、照井ダンナ時代に一回行ったことがある。東日本大震災の随分前。

蒲田(だったか)に本社がある精密成形品の製造工場に出張で行った時のこと。担当していた製品の立ち上げが猛烈で、その細かな日程調整に出かけた。大阪から花巻に飛行機で行って、花巻から遠野を通って陸前高田へ。遠かったなあ。

打合せの後は工場のメンバーに案内されて呑みに行った。1次会の海産品の旨さは忘れない。海沿いだったから、あの一本松のあたりだろうな。そのときに、ふっと思い出したのが1980年頃に読んだSJ誌。陸前高田に照井さんって人がやっているジャズ喫茶があるよね、って口をついて出た。2005年頃の話だから、25年前の記事を覚えていた訳だ。そうすると現地の工場のメンバーが驚くこと、驚くこと。よく覚えているなあ、と。そりゃ、日本で1つの日本ジャズの専門店だったからね。

という訳で2次会はジョニーへ。遅くに入ったら、ライヴ後の高田渉一行が鍋を突いていた。

そのジョニーのレコードがポツポツ再発されている。下の写真で、一枚だけオリジナル(板倉克行)。あとは最近の再発。

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入手したとき板倉盤の音が何となく好みではなかった。だから意識から外れたのだけど、今回再発された中山盤の音は実に良かった。音圧が高く、太い。がっつり。それだけじゃなくて、街場の旋律、のようなものがピアノの根っこにあって、淡い土着性のような味が愛おしい。いいアルバムだ。他も聴かなきゃ。

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それにしても、当時のレーベルの惹句が凄い。

幻想の縄文ジャズレーベル、ジョニーズ・ディスクだもんなあ。