K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

John Hicks: Hells Bells (1975) やはりこれが決定盤のように

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John Hicks: Hells Bells (1975, Strata-East)
A1. Hell's Bells (Cliff Barbaro) 9:50
A2. Avojca (John Hicks) 8:17
B1. Yemenja (John Hicks) 10:53
B2. Angie's Tune (John Hicks) 9:50
John Hicks(p), Clint Houston(b), Cliff Barbaro(ds)
Recorded: May 21, 1975, London, England

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ヒックスは何と云ってもファラオ・サンダースのライヴ(テレサ盤)での、白熱しまくったドライヴ感が圧倒的で、あとはチコ・フリーマンやデヴィッド・マレイとの共演盤が光っていたかなあ、という記憶。彼のトリオをその後、少しづつ聴いているが良い盤はあれど、決定盤は?だった。 

で、気になっていたのは、初期のStrata-East盤。ファラオがいいよ、ってのもStrata-East的なノリ、だよね。そんな訳で長く入手を狙ったが、Strata-Eastがrare-groove組の推奨レーベルになって、スコブル高価。手が届かなかった。

そんな訳で最近の再発は嬉しかった。少し高いが、まあ許容範囲。

ということで聴いてみると、やはりこれが決定盤のように思える。ヒックスのピアノがいいなあ、と思える弾けるようなドライヴ感がしっかり楽しめるから。で、早いばかりでなく、しっかり聴かせてもくれるからね。

残念なのは、音のバランスが悪いこと。増幅されたベースの音(あのイヤな70年代的増幅音)がうるさく、ピアノの被ること。邪推なのだけど、1970年代の貧相な米盤では、これくらい低音をイコライズして、ようやく普通に聴こえるのだけど、現代の重量盤だと低音が強すぎるのではないか、ということ。オリジナルが気になってきた。だけど、所詮のStrata-Eastだから、まあいいよね。


Hells Bells

Hells Bells [Analog]

Hells Bells [Analog]

 
Hells Bells

Hells Bells