Arto Lindsay,山木秀夫: U Turn (2016, Saidera)
1. Don't smile / Pode Sorrir(Nelson Cavquinho)
2. Very Dark Photo / Talk to Me(Rudy Vallee, Eddie Snydar, Stanley Kahan) 5:07
3. Saturate / Maneiras(Silvio da silva) 4:26
4. Flying Into a Cloud(Arto Lindsay, Hideo Yamaki) 5:53
5. Pony((Arto Lindsay) 5:16
6. Conggo Spuare(Arto Lindsay, Hideo Yamaki) 3:56
7. Coastlines(Arto Lindsay, Hideo Yamaki)6:13
8. It Will Rain / Mais belo dos belos(Guiguio, Valter Farias, Adailton Poesia)7:16
9. Yamaki Sees the Barn(Arto Lindsay, Hideo Yamaki)6:49
10. Or Blink / Pode Sorrir(Nelson Cavquinho)3:25
Arto Lindsey(g,vo),山木秀夫(ds)
2016年8月31日 晴れたら空に豆まいて
Produced by Art Lindsay & Hideo Yamaki Mixed and Mastered by Seigen Ono
at Saidera Mastering, DEC. 2018 to APR. 2019 mix on to KORG Nu1 (11.2MHz DSD)
Live mix: zAk
Recorded by Satoshi Nakazawa (Sound City)
at Haretara Sorani Mamemaite 2016.8.31 A & R: Tatsuji Kimura (SDM & LiveRec)
Executive Producers: Shinobu Ishihara (shiosai ZiZO) and Seigen Ono for SDM & LiveRec
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随分前から山木秀夫のサイトでカセットテープで発売されていたのは知っているが、やはりねえ、レコードかディジタル音源で欲しかった。で、年末くらいに発売予告が出たので、首を長くしていた。2月に入っても出ないので、問い合わせたら間もなく。結局、出たのは今日(?)。
早速DLして聴いてみると、これが面白い。先日聴いたリンゼイのブルーノートでの講演はメルヴィン・ギブスをバックに手堅くポップな側面を楽しませた。時折響く「ヘタウマ」ディストーションのギターも入って。
このアルバムでは、リンゼイと山木秀夫の二人。どうなるか、と思ったが、これもいい。リンゼイは全く変わらない。山木秀夫が刻むビートの上で、ディストーションが効いたギターをカキ鳴らす、それだけ。それだけなのだけど、聴いていて楽しい。リンゼイの個性そのものが音に転写されていて、面白いのだろうか。
それに音が良い。ドラムは勿論なのだけど、ギターの透明感が透けるような粒度で、弦の金属の共鳴のようなものを感じる。これは先日のライヴでは感じなかったトコロ。あのギターの粒度が上がってもなあ、と思わなせないところが素晴らしい。
云ってみれば山木秀夫の求心的なビートと、リンゼイの求心力ゼロの歪み音なのだけど、なんでこんなに面白いのだろうか。
リンゼイの魅力の謎、というよりは、面白いと思うボク自身が謎のように思えた。リンゼイが好きなMちゃんもヘンだよ!
あまり褒めていないけど、褒めているつもり。とっても私的な空気の録音で、その親密さの加減がとても良かった。
追記:
オンキョーのサイトでリンゼイのスペル、typo沢山。はやく直してください!