K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Bill Evans: Complete Live At Ronnie Scott's 1980

Complete Live At Ronnie Scott's 1980   (CD, Compilation, Unofficial Release) album cover

Bill Evans: Complete Live At Ronnie Scott's 1980 (1980, Gambit Records)
(Disc 1)
1. Emily 5:33
2. Days Of Wine And Roses 8:25
3. Knit For Mary F. 6:07
4. Like Someone In Love 7:06
5. Your Story 3:56
6. Stella By Starlight 8:26
7. My Man's Gone Now 6:07
8. Letter To Evan 8:03
July 21, 1980
(Disc 2)
1. I Do It For Your Love 5:31
2. Turn Out The Stars 7:06
3. My Romance 7:51
4. Laurie 7:16
5. The Two Lonely People 6:12
6. Peau Douce 6:00
7. But Beautiful 4:14
August 2, 1980

Bill Evans(p), Marc Johnson (b), Joe LaBarbera(ds)

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 1980年の秋、エヴァンスは来日公演を予定していた。SJ誌なんかでも「過去の人」的な扱いで、1970年代の彼のアルバムは大きく紹介されることはなかった、と思う。繰り返し繰り返し、ラファロとのリヴァーサイド盤が初心者に擦り込まれる感じ。2年程で購読は止めたけど。

 だから行くこともないかな、と思っていた。確か関西では、大阪のサンケイホールだったか。そのコンサートのチラシが、京都新町通りの電柱柱に貼ってあったことに驚いた記憶がある。西部講堂の浅川マキが貼られたこともあった。(もう)注目されない奏者でも、それなりも大きさのホールで、それなりの宣伝でコンサートが行われた時代だ。外貨制限が緩められて10年ちょっと、洋楽隆盛の頃の話。ジャズもその裾野だったのだろう。

  今になって、このジョンソン、バーバラとの「最後のトリオ」を聴くと、素晴らしく現代の音であり、破綻寸前までの荒っぽさがライヴとしての魅力を異様に高めている。弾ける寸前のエネルギーが昇華したような美しさ。

  このメンバーでの正式録音がないことからも、当時の扱いが窺い知れる。当時盛んであったFM放送のジャズ番組でエヴァンスの新譜が紹介されたことがある。1979年のこと。シールマンスとの曲でアルバムはアフィニティー。そんな話題の取り上げられ方、であった。

1980年頃のことを思い出しながら、2回も聴いてしまった。

Complete Live at Ronnie Scott's 1980

Complete Live at Ronnie Scott's 1980