K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Hilton Ruiz: Piano Man 

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Hilton Ruiz: Piano Man (1975, SteepleChase)
A1. One For Hakim(Hilton Ruiz) 4:15
A2. Misty Thursday( Duke Jordan) 11:12
A3. Medi II(Mary Lou Williams) 4:30
B1. Straight Street(John Coltrane) 3:57
B2. Big Foot(Charlie Parker)10:40
B3. Arrival(Hilton Ruiz) 8:10
Hilton Ruiz(p), Buster Williams(b), Billy Higgins(ds)
Engineer: Chuck Irwing
Mixed by Freddy Hansson
Recorded July 10, 1975 At C I Recording

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好きなピアニスト。チコ・フリーマンとの共演盤で決定的に脳裏に焼き付けられた。真剣には探していなかったが、先日、レコードで入手。1970年代のアルバムがvintage扱いになることもある昨今、餌箱級の価格で入手できて嬉しかった。しかもサイン付き。

音も中庸なバランスで実に良い。ベースが増幅・エフェクト過多かなあ、と心配したが大丈夫。じっくり楽しめた。このあたりが、やっぱり原点だなあ。

 

[2018-05-14記事] 手数と音の重さ、のようなもののバランス

もう少し1980年前後に気になったピアニストを聴いてみる。 

 ヒルトン・ルイスはコンテンポラリーのチコ・フリーマンの盤で知った。勿論、王道のテナーって感じのフリーマンがいいのだけど、冒頭の曲で途中から入ってくるルイズの音の煌めき、が好きだった。(ついでに云うとブースのベースも図太くていいし、エルヴィンも)

当時、結局ルイズのアルバムは入手しなかったが、ずっと気になっていて、20年くらい前にCDで再発された、このアルバムを入手(原盤にジャイアント・ステップスを追加)。

今回、幾つかルイスのアルバムを聴いてみたが、そのなかで一番古いこのアルバムがしっくりきた。手数と音の重さ、のようなもののバランスがいいのだ。後年は音が増え、その分軽くなった印象。薄まっている、ように感じた。

このアルバムでは、それなりの速度で弾い

ても、音の照り、のようなものを失わず、一音一音粒だった音を聴かせる。冒頭でラテンリズムの曲を聴かせたり、5.のバップ曲では濁らせて古の空気を作ってみせて、6.で透明な音に切り替えてハッとさせたり達者だ。単なる器用さ、に終わらせないのはピアノの鳴りの良さ、ドライヴ感。聴き飽きない。

聴き直したら、レコードが欲しくなった。やれやれ。

 

Piano Man

Piano Man

 

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Hilton Ruiz: Piano Man (1975, SteepleChase)
1. One For Hakim(Hilton Ruiz) 4:15
2. Misty Thursday( Duke Jordan) 11:12
3. Medi II(Mary Lou Williams) 4:30
4. Straight Street(John Coltrane) 3:57
5. Big Foot(Charlie Parker)10:40
6. Arrival(Hilton Ruiz) 8:10
7. Giant Steps(John Coltrane) 10:29
Hilton Ruiz(p), Buster Williams(b), Billy Higgins(ds)
Engineer: Chuck Irwing
Mixed by Freddy Hansson
Recorded July 10, 1975 At C I Recording