K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Eric Dolphy: The Uppsala Concert Vol. 1

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Eric Dolphy: The Uppsala Concert Vol. 1 (1961, Marshmallow Export)
A1. What Is This Thing Called Love (C. Porter) 4:22
A2. 245 (E. Dolphy) 20:42
B1. Bag's Groove (M. Jackson) 14:07
B2. Laura (D. Raksin, J. Mercer) 6:55
B3. 52nd St Theme (T. Monk) 1:46
Eric Dolphy(as, b-cl, fl), Rony Johansson(p), Kurt Lindgren(b), Rune Carlsson(ds)
Recorded at Västmanland - Dala Nation, Uppsala, Sweden on September 4, 1961.

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基本的にはBoot(や、それに近い)モノや、全編収録のcompleteモノはあまり手を出していない。切られたテープ、あるいはトラックはソレナリのものが多く、冗長だ。レゾナンスのアルバムにもソレを感じる。 

マイルスの未発表モノも大概はそうで、買っただけ、に終わっているような気がする。ストリームで一回聴けばいいのだ。

勿論、例外は多く、取捨選択は難しく、悩ましい。Hi Hatの放送音源は質が高く、と思えば欲しい音源ばっかりだ。やれやれ。
 
レゾナンスでもドルフィーは全く別格で、あの3枚組は良かった(良すぎて、ブログにはアップしていない)。新しい音源は1枚分だったが、通しでのアルバムとして質の高さを味わった。

さてヒョイと入手した、このマシュマロのレコードは、何とピクチャーレコード。

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 まあ、その時点で内容は何でもいいかなあ、と思ってしまった。

この録音はライナーノートによると、コペンハーゲンのセッション(デンマークDebut盤/In Europe)と同じ時期。

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In Europeはお気に入り。まったく共演者を気にせず聴けるワンホーンのセッションだから。ドルフィーを聴いていると共演者の気配が消えるのだ。有難い。一番好きなLast Dateは同じ欧州セッションだけど、ベニンクとメンゲルベルクの正統的でない揺らぎがアルバムの魅力となっているのだけど。

 この録音はIn Europe以上に存在感がないのだけど、ドルフィーが出てこない時間の退屈さが強い。録音も少し悪いしね。そうか、In Europeの共演者はそこまで感じさせなかったぞ、ということで彼らへのrespectが生じた。

Enja盤を聴き直してみよう。